i005:高低差5mのアプローチ

 

お客様からの希望
★門から玄関までの高低差が5m。これを自然な形でエントランスを造ってほしい。
★自転車の出し入れも考えてほしい。
★庭に、ウッドデッキを作りたい。

 

お客様の環境条件
★5mの高低差をどのように処理するか。現状は、道路面からすぐに急勾配で3mから3.5m上がって、途中からゆるい勾配になっていました。
★自転車を上に持って行く為には、スロープを造らなければならない。どの様に造るか?
★ウッドデッキの大きさ・形をどうするか。アプローチ・園路の取り方をどうするか。
設計案

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・大幅な地形の変更は、費用もかかり、工事も大変になるので、
既存の状況をベースに設計させていただきました。
・入口部分は門扉を作り、少し余裕を持ったデザインにしま
した。

・階段は15cmの蹴上げ、30cmの踏み代にして、ゆったり昇れ
るようにし、8段ごとに踊り場を設け、階段のきつさを少し
でも和らげるように工夫しました。階段部分だけで、3m60
cm上がる事ができました。

・一つのスパンで1m20cm上がるので、階段脇の花壇も2段に
分け、圧迫感のない様にしてあります。また、花壇を左右に
振ることにより、階段が一直線にならないようにしました。
万が一、事故が起きても一気に下まで落ちないように配慮し
てあります。

・自転車のスロープは右利きのお客様に合わせて、右側に作ってあります。左側には手すりを
付け、昇りやすいようにしました。

・下部階段は、機能中心に直線としました。上部階段は、勾配がゆるくなりますので、遊びを
入れてRを取り入れレンガで造りました。Rは、上部の門扉の周りの裾壁にも取り入れてあり
ます。また、門の内側のアプローチ床も曲線を使いました。また、植木によって玄関が直接
目に入らないように計画しました。

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・ウッドデッキは、広い方が利用しやすいので、可能な範囲で広く作りました。

・植栽等の関係で、角を切ったり、渡り廊下状にしたりしてあります。

・勝手口側の階段は、段の途中から洗い場が使えるよう、わざと広くしてあります。

 

完成写真

『アプローチ』

・遊びを入れた、Rの入った上部の階段です。レンガがやわらかい雰囲気を
演出してくれています。

・右手が自転車用のスロープ、左手に手すりがあります。左右の花壇にどの
ような草花が入るのか楽しみです。

・数段毎の踊り場は、万が一の事故を軽くできるよう作ってあります。

・一番下の門扉です。ゆったりとしたデザインに仕上がりました。

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・お庭部分は、ウッドデッキを広く取り、お部屋の中から、外へ出やすく
作りました。園路とデッキの間に、樹木を植え、目隠しになるように作
ってあります。

・デッキからの階段は、広めに取り、ステージ状にする事で安全性を高め、
洗い場を横からも使えるようにしてあります。

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